今日は朝8時前に出発して1日がかりの「住宅省エネルギー技術講習会」を埼玉建産連研修センターにて受講し、無事に終了考査に合格しました。 本講習の内容は、【省エネ基準適合の住宅を造るためには、断熱施工技術に加えてプランニングなどの意匠設計から設備設計までトータルで取り組まなければなりません。本講習会では外皮性能計算の他、省エネルギー化の意義や効果、手法など設計に必要な基本的な内容についても合わせて解説を行います。】国では2020年(あと3年)までに全ての新築住宅の省エネ適合義務化を目指しています。適合させるにはかなりの努力が必要とされますが、お客様に快適な住いを提供できるように頑張ります!
私なりに考えた住宅の省エネルギー化の推進の目的
①地球温暖化の対策(二酸化炭素の排出量の削減)
エネルギー創出には石油などの化石燃料が多く使われます。 化石燃料が使用されるとそれに伴ってCO2(二酸化炭素)の排出量が増加し、大気中の「温室効果ガス」の濃度が上昇します。「温室効果ガス」は、地表の温度を一定に保つ効果がありますが、必要以上に濃度が上昇すると、熱が大気中に閉じ込められ、地球の温暖化をまねきます。温室効果ガスの75%程度は、CO2(二酸化炭素)が占めています。昨今の異常気象は地球温暖化の影響ではないと果たして言えるのでしょうか。
②未来の人類への配慮(化石エネルギー資源の枯渇防止)
世界のエネルギー需要は経済成長とともに着実に増加を続けています。
2030年には2007年に比べて世界のエネルギー需要は1.4倍に増加すると言われています。特にアジアを中心とした人口の増大と経済成長に伴い、エネルギー消費量は大幅に増加するものと考えられています。
そのエネルギー資源の供給可能量(採れる年数)は、現在のペースでは石炭が122年、天然ガスが60年、石油は42年といわれています。 !!エネルギー資源には限りがあります!!
地球の未来に向けたエネルギー対策を私たちは考えなければならない時期に来ているのではないでしょうか。
③健康的な生活の実現(ストレスの解消)
人間は暑さや寒さに対するストレスにより健康を害することがあります。
特に寒さには生死を分ける事故【ヒートショック】もあります。
ヒートショックとは、冬場に暖房している暖かい部屋からトイレなど寒い所に移動した際に起きる温度変化で身体に起きる異常(上下降・頻脈・血管伸縮など)により心筋梗塞や脳血管障害で年間に亡くなる人が交通事故の死者より多いと言われています。
住宅の外皮(外気に面した部分)の断熱性能を高めることにより、室温の温度変化を少なくすることが出来るので、そうした事故も防げることと思います。
高断熱化により、暖房や冷房に使う燃料代などの費用が減れば、その分を楽しみにまわせることが出来るでしょう。